当院は京都市北区の金閣寺の近くにある開院九年目の動物病院です。現在、獣医師の数が13名、動物看護師が17名在籍しております。しつけや予防などの一般的な診察から、軟部外科・整形外科などの二次診療を含めた幅広い症例を診察しています。自分のやりたいことが積極的にできたり、分院である猫専門の「ねこの病院」や二次診療施設である「京都動物医療センター」など、幅広く専門診療も行っており、一般診療から高度医療まで幅広く、自分の希望があれば学べる環境が整っています。
まずは当院の採用ページにエントリーしていただき、そこから日程調整を行います。当日は朝の8時30分に病院に来ていただき、そこから実習がスタートします。まずは午前の外来を見ていただき、お昼は12時から16時30分の間が手術や検査の時間になります。その時間では、実際に手術や検査を見ていただくだけでなく、オペの第二助手であったり、器具出しなどに入ってもらうこともあります。午後の外来が16時30分から始まるのですが、16時30分から19時30分の間も外来の見学や呼び込みであったり、簡単な業務をやってもらうことがあります。最終的に終わるのが20時に終わりまして、その後はもし希望があれば、晩御飯などを一緒に行くこともあります。交通費や宿泊代に関しては、遠方から来る場合、あるいは実習の日数が複数日に及ぶ場合には、支給させていただくことがあります。また当院の実習に関しては、体験型実習を特徴としており、例えば猫や犬の採血であったり、実際の保定なども体験してもらうことがあります。
自分の(就職活動)時もそうだったのですけれども、まずはたくさん病院の見学や実習に行くことが大事かと思います。その理由としては、たくさんの病院を比較しないと、それぞれの病院の良さがわからないということもありますし、実際に病院の規模や立地であったりとか、職場の雰囲気など、たくさん見てみないと実際自分に合った病院かどうかを比較しないと決めづらいからです。私が実習や見学の時に重視していた点というか、何を思って決めていたかと言いますと、まずはそこの病院で自分が能力を向上することができるかどうかというところが一点目で、あとは職場の雰囲気の良さですね、実際に自分が毎日働いていくというところを想像すると、(職場の)雰囲気が良くないとなかなか続けづらいですし、毎日ストレスがかかってしまうので、そういう意味で能力が伸ばせるかどうか、あとは職場の雰囲気を重要視して決めました。
社会人になるときに働く経験がアルバイトしかなかったので、真剣に働くことを考えたときに、どういったところが自分の行きたいところなのか、逆に自分がやりたくないことは何かを考えることが多くありました。当院に見学へ行った際に一番印象的だったことが、飼い主様が動物を連れて診察室に入られて、中で先生や看護師が明るく対応されているところでした。その中でも重い病気の子は不安を抱えて来院しますが、親身になって話を聞いて、飼い主様が安心して帰っていく姿が印象的だったことと、実習に来ている私に対しても「どんなことに興味があるの?」と気さくに質問をしてくださり、自分と向き合ってもらえていると思い、当院に入社を決めました。
獣医師として仕事で心掛けていることは、動物を連れて来院される飼い主様のどういった不安を抱えているのかを、まず最初に聞くことを心掛けています。私も人の病院に行くときに、どのような症状で、何がしんどいのかを伝えていますが、動物の場合は自分で話ができないので、飼い主様から動物の容態や状況などを聞いたり、不安なこと以外で私の方からも質問をしたり、いろいろなことを聞いています。実際に診察を受けて、帰るときの飼い主様の表情が明るくなったり「安心しました」という一言がもらえるように、普段の診察をしています。
当院の創業は2015年の桂川犬猫病院として、私が個人で開業をしたのですが、今から3年前に以前の会社の同期入社である、現代表の園田より誘いを受けて、グループとして提携することになりました。なぜ提携したかと言いますと、個人病院ではできることの限界があり、動物病院京都はすでに獣医師を複数抱える病院でしたので、たくさんの獣医師がいる病院と提携できれば、より多くの症例や患者様の期待に応える診察・診療ができるのではないかと思い、グループとして提携をさせてもらいました。そして現在に至ります。
当院の特徴ですが、私自身がJAHA(日本動物病院協会)の内科認定医を取得しており、内科の診察・治療に力を入れています。本院では皮膚および整形に力を入れていますが、当院では内科分野の中の「内分泌疾患」いわゆるホルモンの病気と言われる分野で、糖尿病・甲状腺・副腎の病気など、内分泌疾患と言われるホルモンの病気に力を入れて診察をしています。
当グループで求める人物像ですが、日頃から勉強をすることは当然として、難しい症例やわからない症例があったときに、自分で考えて調べる能力を持ってもらいたいです。格言に「症例は教科書を読まない」というものがあり、教科書通りの症状や検査内容でないことがありますので、その辺りを自分でしっかり考えたり調べたりしながら、対処ができるような獣医師を求めています。
大学を卒業するときに、当院に見学へ行きまして、当時は「ねこの病院」がなかったので、本院へ行かせてもらいました。そのときに現代表の園田がおり、動物の行動学などをお話しされていて、病気以外のことも学べる場だと思って選びました。あとは看護師と獣医師の仲が良かったところも、一つの理由となっています。
ねこの病院に関しては、ねこを飼っているオーナー様同士でお話しをする機会があまりないので、その場を提供することも私たちの大きな目標と思っています。また、猫は緊張をしやすいので、いかに診察のときにリラックスしてもらうかを気をつけて診察しています。あとは2021年5月から、新しい取り組みとしてはじめましたが、京都市の愛護センターと連携をして、猫の譲渡活動を院内で取り組んでいます。猫に詳しい私たちから、新しいご家族を探すという形で、みなさんからご好評をいただいています。
ねこの病院では、猫が好きな人はもちろんですが、飼い主様もお話しの好きな方が多いので、お話しが好きな方であれば、飼い主様も安心して来院いただけるかと思いますので、コミュニケーション能力が高い方は向いていると思います。
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